顔の麻痺について

  • 2023年12月29日
  • 2024年1月3日
  • 疾患

顔の麻痺について知っておきたいこと

こんにちは、皆さん。今日は、顔の麻痺についてお話ししたいと思います。顔の麻痺というと、怖いイメージがあるかと思います。でも、実は顔の麻痺にはいろいろな種類があって、原因や症状も様々です。今回は、その中でも片麻痺と顔面神経麻痺について、詳しく解説していきます。

片麻痺とは?

片麻痺とは、体の片側に麻痺が出る状態のことです。麻痺とは、筋肉や神経の働きが低下することで、動きや感覚が制限されることです。片麻痺の原因は、脳卒中や外傷などがあります。脳卒中とは、脳の血管が詰まったり、破れたりすることで、脳の一部が損傷することです。外傷とは、事故や暴力などで、頭部に強い衝撃を受けることです。これらの原因で、脳の片側が機能しなくなると、体の反対側に麻痺が出ます。

片麻痺の症状が顔に出る場合、顔の下半分に麻痺が出ることが多く、上半分は比較的軽度(両側神経支配のため)です。顔の下半分に麻痺が出ると、口角が下がったり、口から唾液が垂れたりします。上半分に麻痺が出ると、眉毛が下がったり、目が開きにくくなったりします。また、手足や体幹にも麻痺が出ることがあります。麻痺が出ると、動きやバランスが悪くなったり、物を持ったり、歩いたりするのが難しくなったりします。

顔面神経麻痺とは?

顔面神経麻痺とは、顔の筋肉を動かす神経に麻痺が出る状態のことです。顔の筋肉を動かす神経は、顔面神経と呼ばれる神経です。顔面神経は、脳から発して、耳の近くを通って、顔に分岐しています。顔面神経が麻痺すると、顔の表情が失われたり、目や口が閉じたり開いたりできなくなったりします。

顔面神経麻痺の原因は、ウイルス感染や腫瘍などがあります。ウイルス感染とは、ヘルペスウイルスや風疹ウイルスなどが、顔面神経に感染して、炎症を起こすことです。腫瘍とは、耳の中や顔面神経の周りに、良性や悪性の腫れ物ができることです。これらの原因で、顔面神経が圧迫されたり、損傷されたりすると、顔面神経麻痺が起こります。

顔面神経麻痺の症状は、顔の片側全体に麻痺が出ることが多く、目や口などの表情筋が動かせなくなります。目が閉じなくなると、目が乾燥したり、充血したりします。口が開かなくなると、食事や会話が困難になったり、水や食べ物が口からこぼれたりします。また、味覚や聴力にも影響が出ることがあります。

私も一度なったことがありますが、寝ている間、目が閉じ切らないためにとても乾きやすくなりました。またうがいをしても、口の片側から水がこぼれますし、飲み物もうまく飲めませんでした。

顔の麻痺の対処法は?

顔の麻痺が出たら、早めに医師に相談することが大切です。原因や治療法によって、症状や予後が異なります。医師は、診察や検査を行って、正確な診断を下します。そして、薬や手術などの適切な治療法を提案します。治療法は、個人差がありますが、一般的には、以下のようなものがあります。

  • ステロイド剤や抗ウイルス剤などの薬を服用することで、炎症や感染を抑えること
  • 耳の中や顔面神経の周りの腫瘍を取り除くために、手術を受けること
  • 顔面神経の損傷部分を修復するために、神経移植や神経吻合などの手術を受けること
  • 顔の筋肉や神経の働きを回復させるために、リハビリテーションを行うこと

顔の麻痺の予防法としては、以下のようなものがあります。

  • ウイルス感染や腫瘍などの原因を早期に発見して、治療すること
  • 脳卒中や外傷などの原因を予防するために、健康な生活習慣を心がけること
  • 顔の筋肉や神経の働きを維持するために、顔のストレッチやマッサージを行うこと
  • 顔の麻痺が出たときに、目や口などの保護やケアを行うこと

まとめ

顔の麻痺には、片麻痺と顔面神経麻痺という2種類があります。中枢性か末梢性かという違いになります。両方とも顔の片側に麻痺が出ることがありますが、原因や症状は異なります。顔の麻痺が出たら、早めに医師に相談してください。また、予防やケアも大切です。顔の麻痺について、知っておきたいことをまとめてみました。

皆さんも、健康に気をつけてくださいね。それでは、また。

お読みいただきありがとうございました。

最新情報をチェックしよう!

疾患の最新記事8件