進行性核上性麻痺とは

  • 2024年1月13日
  • 2024年1月13日
  • 疾患

今日は進行性核上性麻痺という病気についてお話ししたいと思います。


進行性核上性麻痺とは、脳の中の大脳基底核から脳幹にかけての神経細胞が減少することで、転びやすくなったり、下の方が見にくい、しゃべりにくい、飲み込みにくいといった症状が出る疾患です。

この病気は高次脳機能にも影響を与える可能性があります。例えば、注意障害や記憶障害などの認知症、夜間頻尿や過活動膀胱などの排尿障害、睡眠時無呼吸症候群や睡眠時呼吸停止などの呼吸障害、高血圧や心不全などの循環器系障害などが報告されています。

進行性核上性麻痺の原因と予後

進行性核上性麻痺の原因はまだ完全には解明されていませんが、遺伝的な要因や環境的な要因が関与していると考えられています。
進行性核上性麻痺は現在治癒する方法がありませんが、症状を緩和するための薬物療法やリハビリテーションなどの対症療法が行われています。
進行性核上性麻痺の予後は個人差がありますが、一般的には症状の進行が早く、寝たきりになることも多いと言われています。進行性核上性麻痺の平均余命は、発症から約10年とされています。

進行性核上性麻痺と向き合うために

進行性核上性麻痺は、患者さんやご家族にとって大きな苦痛や不安をもたらす病気です。しかし、一人で悩まずに、医師や看護師、理学療法士や作業療法士などの専門家や、同じ病気を抱える仲間や支援団体などのネットワークに相談したり、情報交換したりすることが大切です。


また、自分の体調や気持ちに合わせて、できることを楽しんだり、趣味や好きなことに時間を使ったりすることも、生活の質を高めるために重要です。進行性核上性麻痺はまだ完全には解明されていない部分も多く、予後や治療法も確立されていませんが、医学の発展によって、将来的には新しい治療法や予防法が見つかる可能性もあります。進行性核上性麻痺と向き合うためには、希望を持って、前向きに生きることが大事だと思います。

本日もありがとうございました。

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