腰痛のレッドフラッグとは?重篤な病気の見分け方

今回は、腰痛のレッドフラッグについてお話しします。

腰痛は、多くの人が経験する症状のひとつです。その人数は3000万人と言われています。ほとんどの場合は、筋肉や靭帯の炎症や緊張、椎間板の老化などが原因で、安静や適度な運動、痛み止めなどで改善します。

しかし、中には、腰痛の裏に重篤な病気が隠れている場合もあります。そのような場合は、早期に発見して治療を始めることが重要です。では、どうやって重篤な病気を見分けることができるのでしょうか?

ここで、腰痛のレッドフラッグという言葉を覚えておきましょう。レッドフラッグとは、腰痛の原因が骨折、感染症、悪性腫瘍などの重篤な疾患である可能性を示す症状や所見のことです。レッドフラッグに該当する場合は、早急に医師の診察を受ける必要があります。

レッドフラッグの具体的な項目は文献によって異なりますが、一般的には以下のようなものが挙げられます。

  • 発症年齢が20歳未満または55歳以上
  • 安静時にも痛みが続く
  • 胸部痛や腹部痛が伴う
  • 激しい外傷歴がある
  • 悪性腫瘍やステロイド治療、HIV感染の既往がある
  • 原因不明の体重減少や発熱がある
  • 膀胱直腸障害や下肢の麻痺などの神経学的異常がある
  • 脊椎の変形や叩打痛がある

これらの項目はすべて危険な腰痛の鑑別に役立つものですが、必ずしも完璧ではありません。複数の項目に該当する場合や、症状が重度である場合は特に注意が必要です。また、画像検査や血液検査などの精密検査が必要になる場合もあります。

腰痛のレッドフラッグについては以上です。腰痛に悩んでいる方は、自分の症状にレッドフラッグがないかチェックしてみてください。もしレッドフラッグに該当する場合は、無理をせずに医師に相談しましょう。早期に適切な治療を受けることが、腰痛の改善につながります。

お読みいただき、ありがとうございました。

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