施術コンセプト

大切にしている理論と概要について

徹底したほぐしとは

全身をゆったりと揺らしたり、手による圧迫(押圧)などを中心とした方法を用いて、身体のコリをほぐし、血流を改善させていきます。

ほぐす対象は筋肉だけではなく、例えば皮膚の滑走性をチェックし、可動域を広げていくことも行います。

刺激の入れ方によっては、逆に対象者が身体をこわばらせてしまう可能性があるため、注意しながら施術していきます。

神経学トレーニングとは

「神経学トレーニング」は、神経系から筋肉への伝達スピードを高めるトレーニングのことです。

このアプローチは神経科学に基づいて開発されており、原因不明のさまざまな不調を改善し、スポーツや日常生活で人体のパフォーマンスを最大化するためのソリューションを提供します。

神経学トレーニングは、決まった形のトレーニング方法ではなく、あらゆる体の不調を改善し、根本から動きの質を変えることを目指しています。カラダの変化は常に神経系から始まり、痛みや不調は脳が体を守るために作るものです。筋肉も脳の指令を受けて動くものであり、神経学を理解することで体を根本から変えることができます。

神経学トレーニングは、カイロプラクティック、オステオパシー、鍼灸、クラニオセイクラル、ロルフィング、ストラクチュアルインテグレーション、ピラティス、ジャイロキネシス、フランクリンメソッド、フェルデンクライス、DNS、エネルギー療法など、さまざまな健康法とトレーニングを超越したアプローチです。

ソマティックフローとは

ソマティックフローは、身体の健康と運動の合理化を目指すプログラムです。以下に詳しく説明します。

1. **基本原則**:
– ソマティックフローは、4つの身体原則に基づいて運動プログラムを調整します:
– **分離性 (Isolation)**: 個々の部位を独立して動かす能力。
– **均等性 (Equality)**: 左右対称の動きを実現する能力。
– **全体性 (Whole body)**: 全身を統合して動かす能力。
– **伸張性 (Elongation)**: 筋肉を伸ばす能力。

2. **アプローチの特徴**:
– ソマティックフローは、身体の合理的な動作を再構築するためのメソッドです。
– 解剖学、運動力学、心理学の視点から、身体構造を再構築し、感覚に働きかけます。
– パフォーマンス向上や痛みの軽減に効果があります。

3. **運動指導者向けプログラム**:
– 運動指導者が学ぶプログラムであり、最低限の解剖知識でも高い再現性を実現します。
– ファーストムーブメントやファンダメンタルムーブメントに着目し、パフォーマンスの地力を向上させます。

ソマティックフローは、身体の合理化と健康促進を目指すプログラムであり、幅広い専門家が受講しています。

タナベセラピーとは

タナベセラピーは、中枢神経疾患後の機能回復を促すために、麻痺肢を集中的に反復して使用することを前提としたアプローチです。このセラピーは、麻痺肢の運動機能を至短時間で回復させるための複数のスキルを包括しています。具体的なスキルには、ピストンフィンガーテクニックや手指伸展促通法などが含まれています。これらのスキルは、当事者が日常生活で麻痺肢を多用するように誘発する行動心理学的アプローチとして開発されています。

タナベセラピーは、重度の脳卒中後遺症に対するリハビリテーション介入技術を実践、研究、開発している研究会であり、世界的に最もエビデンスが認められているCIセラピーの権威である田邉浩文先生が代表を務めています。このセラピーは、麻痺肢の潜在的な運動機能を引き出すための独自のテクニックを用いています。

田邉博士は、最重度の上肢・手と下肢でもCIセラピートレーニングができるようにするための独自の徒手的テクニックを多数開発し、これをCIセラピーに導入したことで知られています。タナベセラピー研究会は、多数の当事者デモンストレーションを通じて治療効果を“見える化”するセミナーを全国で実践しており、臨床への取り組みを変えていくことを目指しています。