低血圧

  • 2024年1月11日
  • 2024年1月13日
  • 症状

低血圧とは、血圧が正常値よりも低い状態のことです。

血圧は、心臓が血液を送り出す力と、血管が血液に抵抗する力によって決まります。血圧が低いと、全身に十分な血液が届かず、酸素や栄養素が不足したり、老廃物が溜まったりする可能性があります。その結果、めまいや立ちくらみ、疲れやすさ、頭痛、動悸、不安感などの症状が現れることがあります。

低血圧の原因はさまざまですが、大きく分けると以下の4つに分類されます。

– 本態性低血圧(一次性低血圧):特に原因がなく、生まれつき血圧が低い場合。遺伝的な要因や自律神経の働きに関係していると考えられています。
– 症候性低血圧(二次性低血圧):何らかの病気や薬の副作用などが原因で血圧が低下する場合。出血、脱水、敗血症、心臓病、アナフィラキシー、アジソン病などが該当します。
– 起立性低血圧:立ち上がったり、長時間立っていたりすると血圧が急激に下がる場合。自律神経の調節機能の低下や血管の弾力性の低下が原因となります。
– 食事性低血圧(食後低血圧):食事をした後に血圧が下がる場合。食事によって血糖値が上昇し、インスリンが分泌されることで血管が拡張し、血圧が低下すると考えられています。

低血圧の対処法は、原因によって異なりますが、一般的には以下のような方法があります。

– 食生活の改善:塩分や水分を適度に摂ることで血圧を上げることができます。また、食事は小分けにして、食後にカフェインを含む飲み物を摂ることも効果的です。
– 運動習慣の維持:適度な運動をすることで血液循環を良くし、血管の弾力性を高めることができます。特に有酸素運動がおすすめです。
– 睡眠の質の向上:睡眠不足は自律神経のバランスを崩し、血圧の低下を招くことがあります。睡眠時間を確保し、快適な環境で眠ることが大切です。
– 薬物療法:低血圧の症状がひどい場合や、原因疾患がある場合は、医師の指示に従って薬を服用することが必要です。昇圧剤や補液剤などが用いられます。

低血圧は、高血圧ほど重大なリスクとは考えられていませんが、放置すると生活の質が低下したり、重篤な合併症を引き起こしたりする可能性があります。自分の血圧を把握し、症状に応じて適切な対処を行いましょう。

低血圧の基準値は、最高血圧(収縮期血圧)が100mmHg以下、最低血圧(拡張期血圧)が60mmHg以下とされています。ただし、この数値は確定的なものではなく目安に過ぎません。血圧は年齢や性別、体調や環境によって変動するため、自分の平常値を把握することが大切です。低血圧には症状があるものとないものがありますが、めまいや失神などの症状が出る場合は、医師に相談してください。

本日もありがとうございました。

最新情報をチェックしよう!

症状の最新記事8件