事例紹介:慢性疲労

今回、調理業務に従事している50歳代の女性を施術しました。


仕事から帰ると横にならずにはいられないほどの慢性的な疲労感に悩まれていました。
左下肢には静脈瘤があり、2回の手術を受けたものの、依然として血管の浮き出やふくらはぎ以下の浮腫みが続いていました。

様々なアプローチが考えられる中、ますは呼吸の正常性を確かめるべく、脊柱の可動域をチェックしました。また、片足立ちでのバランスチェックにおいてもふらつきが見られました。

胸郭と脊柱の可動域に制限が見られたため、これらの原因にアプローチすることを決定。バランス感覚を向上させるべく足りない感覚を評価し、それに基づいた治療を行いました。

3分ほどでバランスが改善し、その後15分の治療で胸郭の可動域にも少なからず改善が見られました。継続して治療を行う中で、特に脊柱の可動域に焦点を当て、セルフケアとして横隔膜のストレッチを指導しました。

2ヶ月の期間で3回の治療を行い、その結果、最初は8点あった慢性的な疲労感が10点満点中1点へと軽減。脊柱の可動域も向上し、「体の動きが良くなったね」と周囲からの声も寄せられるようになりました。日中も横になりたいと感じなくなったとのことです。

慢性的な疲労を感じる方に共通する課題として、胸郭の可動域の制限が挙げられます。呼吸が浅くなり、自らの疲れを解消するのに時間がかかる状態は、まさに車の燃費が良くない状態と言えるでしょう。

身体も歯磨き同様に定期的なケアが必要です。


これができることで、病気になりにくく、健康的な生活を送ることができるのではないでしょうか。

お読みいただき、ありがとうございました。

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