前回は、トレーニングの3つの原理についてご紹介しました。今回は、トレーニングの5つの原則についてお話ししますね。
トレーニングの5つの原則とは、効果的にトレーニングを行うために守るべき基本的なルールのことです。トレーニングの5つの原則には、以下のようなものがあります。
- 漸進性の原則
- 全面性の原則
- 意識性の原則
- 個別性の原則
- 反復性の原則
それぞれについて、詳しく見ていきましょう!
漸進性の原則
漸進性の原則とは、トレーニングの負荷や回数、時間などを、段階的に増やしていくという原則です。急激に負荷を高めると、体に負担がかかりすぎて怪我や疲労の原因になります。
たとえば、ランニングをする場合、最初から長距離や高速で走るのではなく、距離や速度を少しずつ伸ばしていくことが大切です。
漸進性の原則を守ることで、トレーニングの安全性と効率性を高めることができます。
全面性の原則
全面性の原則とは、体の様々な能力や部位をバランスよく鍛えるという原則です。一部の筋肉だけを鍛えると、体のバランスが崩れて姿勢や動作に悪影響を及ぼします。
たとえば、上半身だけを鍛えると、下半身が弱くなって膝や腰に負担がかかります。逆に、下半身だけを鍛えると、上半身が弱くなって肩こりや背中の痛みに悩まされます。
全面性の原則を守ることで、トレーニングの効果を全身に広げることができます。
意識性の原則
意識性の原則とは、トレーニングの内容や目的を理解し、積極的に取り組むという原則です。トレーニングに対する意識やモチベーションが高いほど、トレーニングの効果も高まります。
具体的には、以下のようなことを意識しましょう。
- 鍛える筋肉をイメージする
- 正しいフォームで行う
- 最後まで集中して行う
- トレーニングの目的や効果を確認する
怪我からの復帰も解剖学の知識やイメージを持つ人の方が回復が早いと聞いたことがあります。
意識性の原則を守ることで、トレーニングの質と効果を向上させることができます。
個別性の原則
個別性の原則とは、トレーニングの効果は、個人の体質や状態によって異なるという原則です。自分の目標やレベルに合わせて、トレーニングの内容や強度を調整する必要があります。
たとえば、筋トレをする場合、筋肉の量や質、筋力の差などによって、最適な負荷や回数は変わります。同じトレーニングをしても、効果が出る人と出ない人がいるのは、この原則によるものです。
リハビリを進める上でも体格差やこれまでの生活歴も全く異なるので、効果の出方も個別差があります。
個別性の原則を守ることで、トレーニングの効果を最適化することができます。
反復性の原則
反復性の原則とは、トレーニングを繰り返し行うことで、効果が定着するという原則です。トレーニングは、一回や二回では効果が現れません。定期的にトレーニングを行うことが重要です。
たとえば、筋トレをする場合、筋肉はトレーニング後に傷つき、休息中に修復されて強くなります。このサイクルを繰り返すことで、筋肥大(筋肉が太くなること)が起こります。
僕はトレーニングを始めて4ヶ月ほどで、周囲の人からも変わったねと言われるレベルになりました。
反復性の原則を守ることで、トレーニングの効果を持続させることができます。
以上が、トレーニングの5つの原則についての解説です。いかがでしたか?
トレーニングの5つの原則を理解して、自分に合ったトレーニングを行うことで、より効率的に目標に近づくことができます。
ありがとうございました。